フランス南西部、オクシターニ地域圏のオート=ピレネー県に位置するルルド(Lourdes)。聖母マリアの出現があったとされる場所で、世界各国から年間数百万人の巡礼者が訪れる聖地となっています。
ルルドは世界的な巡礼地として知られていますが、世界遺産「ガヴァルニー」などに行くためのピレネー観光の交通ハブでもあり、初めての南西フランス旅行でも拠点にしやすい環境が整っている街です。
▶︎ルルド周辺のピレネー観光については、 中央ピレネー観光ガイドで詳しく解説しています。
ルルド駅から聖域とされる奇跡の泉(ルルドの泉)までは徒歩で約20分。ルルドの観光は、1日あれば主要な観光スポットを回れます。
奇跡の泉(ルルドの泉)、ルルド城、ピック・デゥ・ジェール(Pic du Jer)など、観光スポットの魅力と、失敗しない効率的な回り方も解説します。
この記事では、観光スポットの紹介だけでなく、パリや近隣都市からルルドへの行き方、空港・駅からの具体的な移動手段、街歩きのコツまで、現地で迷わないための実用的な情報をまとめています。
以下のリンクの項目から知りたい内容をすぐ確認できます。
ルルドへの行き方(パリ発・ポー発・トゥールーズ発)
ルルドへの行き方は、大きく分けて「パリから移動する」か、「南西フランスの近隣都市から向かう」かの2パターンあります。
【パリ発】ルルドへの行き方はTGV・飛行機・長距離バスの3つ(長距離)
まずは、パリからルルドへの行き方について、すべての交通手段を比較しました。
【パリ発】交通手段・所要時間・料金を比較
| 移動手段 | 所要時間 | 料金目安 | 特徴 |
| TGV(高速鉄道) | 約4.5〜5時間 | 約€50〜120+ | 最もおすすめ。駅直結で安心 |
| 飛行機 | 約1.5時間+移動 | 約€80〜150+ | 速いが欠航リスクあり |
| 長距離バス | 約10〜12時間 | 約€30〜60+ | 予算を最大限抑えたい方向け |
パリからの移動は王道のルートで、時間と信頼性のバランスが取れた高速列車TGVの利用が最もおすすめです。
(※英語画面でアプリとウェブの選択肢が出たら「Continue to website」を選択してください。)
高速列車(TGV)|パリからルルドへの行き方で最もおすすめ
- 出発駅: パリ・モンパルナス駅(Gare Montparnasse)
- 到着駅: ルルド駅(Gare de Lourdes)
- 乗り換え: 直通、またはボルドー等で1回乗り換え
- メリット: パリ中心部から乗車でき、重い荷物があっても移動がスムーズ。
ルルドは巡礼地として非常に人気があるので、特に夏のシーズンは列車がすぐに満席になります。TGVの予約がまだなら、早めの予約をおすすめします。
→ パリ〜ルルドのTGVチケット予約はこちら(Klook)
→ パリからルルドの行き方ガイドでアクセスについて詳しく解説しています。
飛行機|パリの国内線の空港に注意
【⚠️天候による欠航と空港に注意】
- 出発空港: パリ・オルリー(ORY)が主流
- 到着空港: タルブ・ルルド・ピレネー空港(LDE)
- 注意点: ピレネー山脈に近い立地ゆえ、秋〜冬は霧が発生しやすく、遅延や欠航が起きやすい傾向にあります。確実性を求めるなら鉄道を優先しましょう。
フランスの国内線もシャルル・ド・ゴール空港のチケットを取った場合は、荷物少なめであれば空港利用もありですが、最もおすすめはTGVです。
シャルル・ド・ゴール空港発もありますが、主流はオルリー空港発です。そのため、国際線でシャルル・ド・ゴール空港着で国内線に乗る場合は、パリ市内に出てオルリー空港まで移動しないといけないので注意。
タルブ・ルルド・ピレネー空港から市内への移動方法
| 手段 | 所要時間 | 費用目安 | 特徴 |
| シャトルバス | 約20〜30分 | 約€3 | 飛行機の到着便に合わせて運行 |
| タクシー | 約15〜20分 | €30〜45 | ホテルの目の前まで直行できる |
【ポー or トゥールーズ発】ルルドへの行き方は列車|所要時間・料金の詳細
近隣都市ポーとトゥールーズからのルルドへの行き方は列車(TER / Intercités)とバスがありますが、列車がおすすめです。下記の表は列車利用の場合の所要時間と料金です。
| 出発都市 | 所要時間 | 料金目安 | 特徴 |
| ポー(Pau) | 約27〜30分 | €5〜10 | 列車(TER)の本数が多く便利 |
| トゥールーズ | 約2〜2.5時間 | €15〜40 | 南西フランス観光の拠点 |
ピレネー観光の拠点となる街「ポー」や、国際空港がある主要都市の一つ「トゥールーズ」から、日帰りや周遊でルルドを訪れる方法です。
ポー(Pau)からルルドへの行き方【ピレネー観光の王道拠点】
南西フランスの人気拠点ポーからは、地域圏急行(TER)でわずか30分程度で簡単にアクセスできます。
- 手段: 列車(TER)※乗り換えなし
- 所要時間: 約27〜30分
- 費用: 約€5〜10
- ポイント: 運行本数が多いため、午前中にポーを出発してルルドを満喫し、夕方に帰る日帰り観光も十分可能。
→ ポーからルルドのTGVを日本語で検索・予約する(Klook)
トゥールーズ(Toulouse)からルルドへの行き方【空路での玄関口・国際空港あり】
- 手段: 列車(TER / Intercités)
- 所要時間: 約2時間〜2時間30分
- ポイント: トゥールーズ・マタビオ駅から直通、またはタルブ駅乗り換えでアクセスできる。
→ トゥールーズ〜ルルド間のTGVを日本語で検索・予約する(Klook)
トゥールーズからのルルドへの行き方でバスと迷っている方は、トゥールーズからルルドへの行き方ガイドで詳しく解説しているので、ご参照ください。
💡お役立ち情報:ルルド周辺・ピレネーを旅行するなら、移動で困らないよう、地方に強いOrange回線が使えるUbigiトラベルeSIMや電話番号付きeSIMならOrange Holidayを事前に設定しておくと安心です。
▶︎ピレネーでつながるeSIMはどれ?|山岳エリアの通信事情
ルルド駅からルルドの泉(聖域)への行き方
ルルド駅(Gare de Lourdes)から、ルルドの泉で知られる「聖域(Sanctuaire Notre-Dame de Lourdes)」までは徒歩約20分。徒歩でアクセスするのが基本です。
道は比較的わかりやすく、駅を出て右手方向にまっすぐ進みます。聖域の近くにはホテルやレストラン、お土産店も多く、巡礼地らしい雰囲気を感じながら歩けます。
※ルルド駅前には、基本的にタクシーは常時待機していません。また、ホテルまでの市内の短距離移動は予約を受けない場合もあります。
ルルドをフランス周遊旅行の途中で訪れる場合や、聖域周辺ホテルに数泊だけ滞在する場合は、大きなスーツケースを駅周辺の荷物預かりサービスへ預けておくと、身軽に観光しやすくなります。
ルルドの街全体について

ルルドは人口約14,000人の小さな街ですが、世界中から年間数百万人もの訪問者が集まる特殊な機能を持った都市です。
街の特徴
- 主要な観光スポットは、駅から南西方向へ向かって点在している
- 街には顕著な「高低差」があり、駅が最も高く、聖域が最も低い位置にある
ただし、途中のルルド城は岩山の上にあるため、移動順序を間違えると激しい上り坂で意外と大変です。
効率的に観光するは、この「高低差」を理解した上で、巡る順序を計画することです。効率良く巡るルートは、後ほど詳しく解説します。
ルルドの旅行は何日必要?日帰りと宿泊どちらがおすすめ?
ルルドは「聖域(奇跡の泉)」だけなら半日、周辺も観光するなら1日で回れます。ただし、ろうそく行列(ロザリオ)に参加したり、ピレネー観光の拠点にするなら3日は欲しいところ。
| 滞在期間 | 向いている人 | 主な過ごし方 |
| 1日(日帰り〜1泊) | 効率重視の観光派 | 聖域の見学、ルルドの泉で水を汲む、城塞から街を眺める |
| 3日(2泊〜3泊) | 巡礼・ピレネー満喫派 | ろうそく行列への参加、ガヴァルニー大瀑布など絶景スポットへの遠征 |
【1日旅】が向いている人|サクッと聖地の空気を感じたい方
パリや周辺都市からの移動のついでに寄るスタイルです。
- ポイント: 聖域(洞窟や教会)はコンパクトにまとまっているため、数時間あれば聖域内は全て巡れます。ルルド城やピック・デゥ・ジェールなどを観光しても1日で回れます。
- こんな人に: 「奇跡の泉をひと目見たい」「フランス南西部の有名スポットを効率よく制覇したい」という方。
【3日旅】が向いている人|深い感動とピレネーの絶景も求める方
実はルルドの本当の見どころは「夜のろうそく行列(ロザリオ)」です。このロザリオを体験してこそ、この街の特別な雰囲気を感じられます。また、ガヴァルニーなどのピレネー観光を予定している方もルルド泊がおすすめです。
- ポイント1(信仰): 夜の「ろうそく行列」はルルドの真骨頂。ゆったり宿泊することで、昼とは違う幻想的な聖地を体験できます。
→ ルルド巡礼ガイド|ろうそく行列の時間・宿泊・アクセス - ポイント2(絶景): ルルドからは世界遺産「ガヴァルニー大圏谷」などへのバスが出ています。これら絶景スポットへの日帰り遠征を含めるなら、中2日は必須です。
→ 初心者向けピレネー王道2日間モデルコース|ガヴァルニー&ピク・デュ・ミディを巡る行き方 - こんな人に: 「聖地の夜までじっくり浸りたい」「車なしでピレネーの自然も楽しみたい」という方。
到着日に街歩き、夜はろうそく行列に参加。2日目にピレネー山脈の観光、3日目に次のピレネー観光の目的地に出発という「2泊3日」のスケジュールが、ルルドを最もストレスなく満喫できる黄金プランです。巡礼をメインにするのであれば、2日目にゆっくりルルドを満喫するのもおすすめです。
ルルドでどこに泊まるべきかは、「ルルドの宿泊エリア完全ガイド」で詳しく解説しています。ピレネー観光の拠点として泊まる方は、注意点もあるので確認してみてください。
ルルド巡礼と観光スポットの見どころ

ルルドの観光スポットは多岐にわたりますが、中心となるのは聖母出現の物語に関わる聖域と、街を見守る城、そしてピレネーを一望できる展望台です。
ルルドの泉と聖域(サンクチュアリ)
マサビエル(Massabielle)の洞窟や大聖堂群を含む、世界最大級の巡礼地です。洞窟の上に聖堂が建てられ、聖域となったスポットです。
マッサビエルの洞窟
聖域の心臓部です。1858年に少女ベルナデット(Bernadette Soubirous)の前に聖母マリアが現れたとされる洞窟で、現在も岩肌には聖母像が安置されています。聖域内に入り、直接この洞窟の岩壁に触れて祈りを捧げることができます。
ルルドの泉


聖域の一角にある「ルルドの泉」は、聖母の啓示を受けたベルナデットが地面を掘り起こした場所から湧き出したと伝えられています。この水には病を癒す力が宿ると信じられており、今もなお癒しを求める人々が絶え間なく訪れています。蛇口から聖水を汲んで持ち帰ることができます。空のペットボトル容器を持参しましょう。
無原罪の御宿り大聖・ロザリオ大聖堂・ピウス10世地下大聖堂
無原罪の御宿り大聖堂(Basilica of the Immaculate Conception)、ロザリオ大聖堂、地下にあるピウス10世地下大聖堂などが立ち並んでいます。夜間に行われる「ろうそく行列」は、数千人の信者が光を灯して歩く幻想的な儀式です。
| 項目 | 内容 |
| 営業日・料金 | 年中無休 / 入場無料 |
| 開門時間 | 5:30 〜 24:00(マサビエル洞窟も同様) |
| アクセス | ルルド駅から徒歩約20〜25分 |
| 所要時間 | 2〜4時間 |
宗教行事や季節に関わらず、毎日巡礼者を受け入れています。聖域(敷地内)への立ち入り時間は非常に長く、早朝から深夜まで可能です。
開門時間については、深夜は閉門されますが、早朝から夜遅くまで祈りを捧げることができます。マサビエルの洞窟(Grotte de Massabielle)も、基本的にはこの開門時間中、いつでもお参りできます。
基本情報
- 住所:1 Av. Mgr Théas, 65800 Lourdes,France(マッサビエルの洞窟)
- 公式:Sanctuary of Our Lady of Lourdes
→ 巡礼の流れや滞在の組み立て方は、ルルド巡礼ガイドで詳しく解説しています。
→ 夜のロザリオ行列に参加される方は、ルルドの宿泊エリア完全ガイドもあわせてチェックしてみてださい。
ベルナデットのゆかりの地
聖母出現を目撃したベルナデットが過ごした場所が市内に残されています。聖域から駅へ戻る道のりに位置しています。
カショ(Le Cachot)
ベルナデットが貧しかった子供時代に家族と身を寄せていた元牢獄です。
| 項目 | 内容 |
| 営業日(時間) | 4/4 〜 11/1:9:00 – 12:00 / 14:00 – 17:00 上記以外:14:00 – 17:00(1/1〜4/3、11/2〜12/31) |
| 定休日 | なし(毎日開館) |
| 入場料 | 無料 |
| 所要時間 | 約15〜30分(目安) |
| アクセス | ルルド聖域から徒歩約5〜8分 / ベルナデットの生家から徒歩約5分 |
※営業日の「時期の区切り目」は毎年少しずつ変わります。公式サイトから確認してください。
ボリの水車小屋(Moulin de Boly)
ベルナデットが生まれた家です。
| 項目 | 内容 |
| 開館時間 | 4/4 〜 11/1:9:00 – 12:00 / 14:00 – 17:00 上記以外:14:00 – 17:00 |
| 定休日 | なし(毎日開館) |
| 入場料 | 無料 |
※営業日の「時期の区切り目」は毎年少しずつ変わります。公式サイトから確認してください。
ルルドの蝋人形館(Musée de Cire de Lourdes)
ベルナデットの生涯やキリストの生涯などを、等身大の蝋人形(100体以上)を使って再現した博物館。一見、子供向けかと思うかもしれませんが、ベルナデットの苦悩がリアルに描かれていて、大人でも見入ってしまいます。子供から大人まで楽しめるルルドの人気スポットです。
| 項目 | 内容 |
| 開館期間・時間 | 3/29 〜 10/31:9:30 – 11:45 / 13:45 – 18:00 2/9 〜 2/12:10:00 – 12:00 / 14:00 – 17:00 ※水・日は10:00開始、月〜土は9:30開始など、曜日による数十分の変動あり。 |
| 定休日 | 11月〜2月上旬、2月中旬〜3月下旬(冬季休館) |
| 入場料金 | 大人:9.00€ 学生(13〜17歳):6.50€ 子供(4〜12歳):5.00€ ※4歳未満無料。大人2名につき2人目の子供無料サービスあり。 |
※季節によって営業時間が異なります。特に冬から春にかけては変則的なため注意が必要です。2月中旬から3月末まではクローズしている期間があるため、春休みの旅行などを計画されている場合は特にご注意ください。
ルルド城(要塞博物館)※エレベーター利用がおすすめ
街を見下ろす丘の上に建つルルド城(Château fort de Lourdes)は、千年の歴史を持つ要塞です。
城内へは、市街地側の真下にある専用エレベーター(Ascenseur)を利用しましょう。これを使わずに聖域側から歩いて登ろうとすると、急勾配の石畳に阻まれ、体力を消耗して他の観光ができなくなる恐れがあります。
入り口はChâteau fort de Lourdes(ルルド城/フォー城)のすぐ麓を通っている通り「Rue du Fort」付近にあります。
ルルド城塞エレベーターへの行き方・目印
エレベーター乗り場は、城塞のふもと「観光案内所(Office de Tourisme)」のすぐ近く、Rue du Fort(城塞通り)の地上階にあります。入り口は建物に隠れていて少し分かりにくいため、以下を目印にしてください。
- 場所の目安: 聖域から街の方へ歩き、岩山のふもとにある「観光案内所」を目指す。
- 入り口の目印: 岩壁に面した石造りの建物の1階。
- 看板・文字: 青い看板やフランス国旗、「ACCÈS CHÂTEAU」(城へのアクセス)の表示が目印。
- 中の様子: ガラスの自動ドアを入ると、すぐにチケットカウンターとエレベーターホールがあります。
| 項目 | 内容 |
| 開館時間 | 夏季(6月中旬〜9月中旬):9:30〜12:15 / 13:30〜17:45 通常期(9月中旬〜6月中旬):9:30〜11:45 / 14:00〜17:00 |
| 定休日 | なし(毎日開館) ※例外的な休館日:1月1日、5月1日、12月25日 |
| 入場料金 | 一般(大人):7ユーロ 割引料金:5.50ユーロ(多子世帯など) 無料:18歳未満、26歳未満のEU圏居住者 ※お城の内部見学の場合は有料、庭園や公園エリアへの入場は無料。 |
| 無料公開日 | 毎月第1日曜日は、誰でも常設・企画展ともに無料で入館できます。 |
ルルド城は基本的に年中無休(毎日開館)ですが、フランスの主要な祝日は休館となります。庭園や公園(ドメーヌ)は、お城の建物より長く(朝8時頃から夕方18時〜19時頃まで)開放されています。
ピック・デゥ・ジェール(Pic du Jer)
ルルドの街の南にそびえる標高951mの山です。1900年から続く歴史あるケーブルカーで頂上まで登ることができます。頂上からはルルドの街とピレネーの山々を360度見渡せます。駅から最も遠いため、最初に行くか最後にするか明確に決める必要があります。
| 項目 | 内容 |
| 営業期間 | 3月28日(土)より営業再開予定 ※冬の間(11月〜3月下旬頃まで)は長期休館となります。 |
| 運行時間 | 9:30 〜 18:00(最終上り 17:00 / 最終下り 18:00) |
| 定休日 | 営業期間中は毎日運行(天候により運休の可能性あり) |
| 料金(往復) | 大人(18歳以上):16.00ユーロ 子供(4〜17歳):13.00ユーロ 4歳未満:無料 家族割引(Pass Famille):48.00ユーロ(大人2名+子供2名) |
※営業日の「時期の区切り目」は毎年少しずつ変わります。公式サイトから確認してください。
季節(夏休み期間など)により、終了時間が19:00まで延長される場合があります。
基本情報
- 住所: 59 avenue Francis Lagardère, 65100 LOURDES (Funiculaire du Pic du Jer)
- アクセス: ルルド市街地から少し離れていますが、巡礼者用バス(Ligne S4)や徒歩(聖域から約15〜20分)でアクセス可能です。専用駐車場もあります。
- 公式:Pic du Jer
💡 観光のポイント
- 絶景: 山頂からはルルドの街だけでなく、ピレネー山脈の360度パノラマが楽しめます。
- 洞窟見学: 山頂では、フランスで最も高い場所にある洞窟の見学ツアー(別途料金が必要な場合あり)も実施されています。
- レストラン: 山頂にテラス付きのレストランがあり、景色を眺めながら食事ができます。
ルルドの他の施設と同様に、2026年は3月末(イースター前)からの再開となります。冬の間はケーブルカーが動いていないため、訪問時期には特にご注意ください。
失敗しない!効率的な観光ルートと回り方
ルルドは1日あれば観光できる都市ですが、「巡り方がわからず、全部見られなかった」という失敗を避けるため、高低差と移動距離を考慮した効率良く巡るルートを紹介します。
駅から遠い順に駅へ戻るおすすめルート
駅からタクシーまたはバスでケーブルカー乗り場へ直行。午後は混雑し、山の天気も崩れやすいため、一番最初に絶景を済ませます。
山から街へ戻り、城の真下のエレベーターから入場。上から街の全景と、次に訪問する「聖域」の広さを確認します。
城を下りてすぐ、聖域の入り口手前にある蝋人形館で歴史を予習します。
最も時間をかけたい聖域へ。洞窟、泉、各大聖堂をじっくり巡ります。聖域は広いですが、一度入れば平地なので歩きやすいです。
聖域からルルド駅(または駅近くのホテル)へ戻るルート上にあります。帰り道に立ち寄るのが最も効率的です。
ホテルで休憩または夕食後、再び聖域へ(夜の聖域はまた違った雰囲気です)。
まだTGVの予約がお済みでない場合は、直前は価格高騰もあるので早めの確保がおすすめです。Klookなら日本語で検索・閲覧・予約ができて安心です。
【ルルドの宿泊施設】ドミトリーホステルは少なくホテルが中心
巡礼者向けホテルが圧倒的に多く、駅〜聖域の間に集中しています。以下がホテルのランクと料金相場です。
| ホテルランク | 1泊1室料金相場 | おすすめエリア |
|---|---|---|
| 2〜3つ星 | €60〜100 | 駅周辺(移動優先) |
| 4つ星 | €120〜180 | 聖域周辺(参拝優先) |
駅寄り or 聖域寄りか、立地を重視してホテルを選ぶのがおすすめです。宿泊エリアの選び方はルルド観光で重要なポイントです。詳しくはルルドの宿泊エリア完全ガイドで解説しています。
ルルドは、ドミトリーのホステルやゲストハウスは、わずかに存在する程度。以下は、ルルドにあるホステルです。
- Rosalita Hostel(ロザリタ・ホステル): 聖域から徒歩圏内。2名〜6名用のドミトリー(相部屋)があり、1泊20〜30ユーロ前後と非常に安価。女性専用ドミトリーもあります。
- Lourdes Backpackers(ルルド・バックパッカーズ): 駅から近く、低予算で泊まれる代表的なホステル。ロケーションも良く、綺麗めでBooking.comの評価も9.8。
繁忙期を外すと、ルルドでは簡易アパートメントがホテルより安く出ることもあります。特に駅周辺では、個人運営系のスタジオタイプが1泊数千円台で見つかる場合もあり、長距離移動中のバックパッカーや節約派には意外と穴場です。
もしパリのホテルをまだ予約していない方は、「パリ3泊4日ならどこに泊まる?」も参考にしてみてください。
ルルドから行ける周辺の観光スポット
ガヴァルニー大円渓谷(Cirque de Gavarnie)
世界遺産に登録された、圧巻の断崖絶壁と滝が楽しめる絶景スポットです。
- バス路線: 地域バス liO 965番線
- 所要時間: 片道 約1.5〜2時間
- アクセス: ルルド駅(Gare SNCF)から直行便が出ています。
- 注意点: 季節運行(主に夏・冬)が中心で、オフシーズンは本数が極端に減るため、必ず最新の時刻表を確認してください。終点のガヴァルニー村から渓谷までは、さらに徒歩で約1時間ほど歩きます。
ガヴァルニーの行き方や見どころはガヴァルニー大圏谷完全ガイドで解説しています。

ピク・デュ・ミディ・ド・ビゴール(Pic du Midi de Bigorre)
ピレネー山脈を見渡す標高2,877mの展望台。
- バス路線: 地域バス liO 962番線
- 所要時間: 片道 約1.5時間
- アクセス: 夏シーズン(6月〜11月中旬)はルルドからロープウェイ乗り場の「ラ・モンジー(La Mongie)」まで直行便がありますが、多くの便が途中の「バニェール=ド=ビゴール(Bagnères-de-Bigorre)」でバスの乗り換え(Changement de bus)が必要です。
- 運賃: 片道 €2
ピク・デュ・ミディ・ド・ビゴールの行き方などの詳細はピク・デュ・ミディへの行き方ガイドで解説しています。

ガヴァルニー&ピク・デュ・ミディを巡る2日間モデルコースも詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。
ポー(Pau)
ピレネーの山々を望む、美しい歴史ある都市。
- アクセス: 列車(TER)が最適
- 所要時間: 約27〜30分
- 運賃:約€5〜10
- 特徴: ルルドから非常に近く、本数も多いため、半日観光にも向いています。→ポー完全ガイド

ルルド周辺の通信事情ってどうなの?
ルルド市内は比較的安定していますが、ガヴァルニー方面などピレネー山間部へ向かうと、一時的に通信が不安定になる区間があります。
eSIMはOrange回線系のUbigiトラベルeSIMなどを事前に設定しておくと安心です。Orange回線はフランス国内で基地局数が多く、山間部でも比較的つながりやすい回線です。
もし、宿やタクシーへの電話予約、SMS認証などが必要な場合は、フランス電話番号付きeSIMのOrange Holidayがおすすめです。
フランスの空港(パリのCDGやORYなど)を出た後の移動で困らないよう、日本を出発前にeSIMを事前に設定しておくと安心です。
→ UbigiトラベルeSIMはこちら
→ Orange Holidayの公式サイトはこちら
まとめ
ルルド観光で失敗しないコツは、「ピック・デゥ・ジェールを後回しにしないこと」と「城へは必ずエレベーターを使うこと」です。駅から遠い場所から順に駅方向へ戻りながら観光すれば、坂道の上り下りを最小限に抑え、主要スポットをすべて訪れることができます。
ルルドは1泊して夜のろうそく行列(ロザリオ)を体験するのが醍醐味です。ただし、ルルドは世界から巡礼者が集まる場所です。ルルドに宿泊してゆっくり過ごしたい方は、早めに予約をしておくことをおすすめします。
【編集後記:ルルドの不思議】
編集者がルルドのあるベトナム料理店を訪れたとき、スタッフに英語で話しかけたら「イタリア語しか分からない」と言われたことがあります。
世界から年間300万人以上が訪れる巡礼地だけあり、町ではフランス語よりもイタリア語やスペイン語が飛び交うことも珍しくありません。
特にイタリアやスペイン、ポーランドなどカトリック圏の巡礼者が多く、ベトナム料理店でイタリア語しか通じない。そんな不思議なことも、この町ではごく自然な日常です。

